コラム

コラム「消費税の軽減税率制度の概要と対応」

(株)ビジネスブレイン太田昭和 コンサルティング本部 CPA部

2019年10月から消費税の軽減税率制度の導入が予定されています。本コラムではこの軽減税率制度のポイント及び企業の対応について解説します。

軽減税率制度の導入理由としては、「逆進性」の緩和とされています。すなわち、消費税では所得の多寡にかかわらず全ての人が同税率を負担するので、同額を支出した場合は低所得者ほど所得に占める税負担割合が大きくなります。これに対して、生活必需品については標準税率より税率を低くすることにより低所得者の税負担を緩和しようというものです。
高額所得者でも軽減税率の恩恵を受けるため逆進性の緩和効果は限られるという指摘もあったものの、世論からの高い支持もあり実施が決定されました。

軽減税率制度に関係する改正事項は複数回にわたり実施されることになっており、主な事項を時期とともに示すと以下のようになります。

年月 主な事項
2016年3月 ・軽減税率制度を含む消費税改正法が成立(当初は2017年4月実施予定)
2016年6月 ・消費税率の10%への引上げ及び軽減税率制度実施を2017年4月から2019年10月に延期
2019年10月 ・消費税率の10%への引上げ
・軽減税率制度の実施
・区分記載請求書等保存方式の請求書要件適用開始
2023年10月 ・適格請求書等保存方式の請求書要件適用開始
・税額計算で免税業者からの仕入税額控除縮小
2029年10月 ・税額計算で免税業者からの仕入税額控除廃止

本コラムでは全3回にわたり説明を行います。各回の内容は以下の通りです。

第1回:軽減税率制度の概要

第2回:軽減税率に関する帳簿及び請求書等の記載・保存要件等

第3回:軽減税率に関する企業の影響と対応等

なお、本コラムでは以下の略称を用います。

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