統合マスター管理
背景
グループ経営では、本社(単体)および子会社の情報を一元管理し、「情報管理の効率化」「経営実態の見える化と意思決定支援」を実現することが目的となります。しかし、以下のような問題があり、コード体系とコード管理が連結経営管理の構築上で大きな障害となるという状況があります。
- 1各社コードがバラバラで、コードの統一化が困難
- 2本社内でもシステム毎にマスターがあり、コードの相違やマスターの重複メンテナンスが発生
- 3グループ統一コードを制定しても、変換テーブルを含め管理しきれない
連結経営管理基盤の7つのコンポーネントのマスターの重複メンテナンスを極力回避し、子会社の情報を円滑に活用できる環境を作ることが必要になっています。
統合マスター管理の狙い
一般に、統合マスター管理の狙いは「基幹業務のグローバル化対応のための統合」「既存システムのマスター重複メンテナンスの回避のための統合」「経営情報の見える化」などに分類されます。連結経営管理基盤の整備にあたっては、改革を進めることにより、以下の狙いを実現することが期待されます。
1経営情報の見える化のための連結経営管理基盤の稼働環境を整備する
- 統一コードの一元管理
- 標準コードとローカルコードの変換テーブルの一元管理
2各コンポーネントのマスターの重複メンテナンスを回避する
コード改廃手続きのワークフロー化と集中化による効率化
統合マスター管理のフレームワークと構築アプローチ
連結経営管理基盤を支える新たな統合マスター管理の仕組み作りが必要となっています。
1統合マスター管理のフレームワーク
コードがバラバラでは収集した情報をもとに管理したり、分析したりすることが困難になります。基本的なアプローチは、統一コードをグループに適用するか、ローカルコードを標準コードに変換してデータを活用することになります。連結経営管理基盤の各コンポーネントを有効に稼働させるために、統合マスター管理が必須となります。
2統合マスター管理構築のアプローチ
統合マスター管理の実現においては、以下の3つが重要になります。
- ①コード方針(統一コードの範囲、コード体系)
- ②組織方針(統合マスター管理の運用体制)
- ③システム化方針(統合マスター管理システム)
そのため、これらの方針を定めた上で、仕組み作りを行います。
統合マスター管理に関するお問い合わせは下記フォームよりご連絡ください。