第3回 連結経営管理基盤の構成と導入アプローチ

連結経営管理基盤の全体構成

製造業の総本社(ヘッドクオーター機能)の機能を分析すると、連結経営管理基盤で求められる機能は、下図に示されるように8つのコンポーネントに類型化できます。

連結経営管理基盤の全体構成

法令で規定されている連結会計(制度連結)以外の各コンポーネントに対する要求は、企業の組織構造や経営管理方式で大きく異なります。

連結経営管理基盤の導入と継続的な機能改善

企業によって「目指すべき姿」が異なるために、グランドデザインが必要となります。バラバラに8つのコンポーネントを入れると、コンポーネント間の機能、コードの整合性の確保が難しくなります。まず全体を俯瞰した上で、個々のコンポーネントの開発を行う必要があります。連結経営管理基盤は、一度構築したら完成ではありません。企業環境は常に変化するため情報ニーズも併せて変化します。また、組織も変化するため、集計単位も変化します。

連結経営管理基盤は、継続的な機能変更・機能充実が必要となります。

導入ステップとツール