ゴールデンウィーク前から始める五月病対策 ~新入社員の早期離職を防止するために

新入社員の3年以内離職率は長年約3割で推移していますが、なかでも入社1年目の離職率が高い傾向にあります。
早期離職の理由は、入社前に思い描いていた姿と違うという「リアリティショック」や、職場にうまくなじめないといった人間関係の悩みが多いといわれます。

とくに入社1~2カ月後は、「五月病」といわれるように、新しい環境での緊張や疲労が蓄積し、心身の健康を崩しやすい時期です。
その予防や対策には、次の3方向からの取り組みが有効です。

  1. 社員本人の「セルフケア」力の向上
    • 研修(睡眠・食事・運動のセルフケア知識、モチベーションコントロールなど)
  2. 上司による「ラインケア」
    • 日常的なコミュニケーション
    • 必要に応じた業務量調整など、具体的対策の実施
  3. 環境整備
    • テレワークやフレックス勤務などの柔軟な働き方の整備
    • 相談しやすい職場づくり、社内コミュニケーションの活性化
    • 相談窓口の設置

この3方向からの取り組みは、どれも欠かせないものです。
(1)の社員本人の「セルフケア」力の向上は、対策としては見落とされがちですが、ストレス対策にとどまらず、中長期的な活躍につながる重要な施策です。ただし一朝一夕でできるものではありません。

そこで、間もなくゴールデンウィークを迎える時期にまず始めていただきたいのが、(2)上司による「ラインケア」です。
職場で日常的にコミュニケーションが取れていると、いつもと違う様子にも早く気付くことができるのに加え、本人への声掛けもしやすいでしょう。部下から相談しやすい雰囲気もつくれます。

入社直後の時期、とくに疲労が蓄積してくると、どうしても目の前のことで頭がいっぱいになりがちです。そこで、上司からの働き掛けで改めて中長期のキャリアを思い描くきっかけができれば、狭まっていた視野を広げることができるでしょう。メンタルケアだけでなく、成長支援にもつながるかもしれません。このタイミングを逃さず、部下との日常的なコミュニケーションを意識的に始めましょう。