人事制度構築支援
私は採用領域から人事領域全般にコンサル軸を移したコンサルタントです。そのため、転職や仕事の相談を受ける機会が多くあります。相談を受けるうえでマネジメントに必要な重要な気付きを得たので、ここで皆様に共有したいと思います。
これからは60歳を過ぎても働くことがあたりまえになり、働くという行為はこれまでよりも人生の大部分を占めることになります。だからこそキャリア形成の重要性は高まり、この部分に迷いを持つ方が増えているのではないでしょうか。私は相談を受けると、仕事の悩みや転職理由を必ず深堀するようにしています。悩みというものは他人に開示することが難しい(恥ずかしい)場合が多く、悩みの解像度が粗いとアドバイスが的外れになってしまうからです。あわせて、相談者の仕事と生活のありたい姿の解像度も高めるよう心がけています。悩みとは、ありたい姿と現状にギャップが生じた場合に発生します。したがって、ありたい姿の解像度を高めることも重要になるのです。
では、なぜ仕事や転職の相談において、生活のありたい姿も解像度を高める必要があるのでしょうか。それは仕事と生活は切り離すことができないものだからです。生活をするためにはお金が必要で、お金を得るためには労働が必要です。そして、労働と生活の時間で24時間は構成されているのです。
ここで私の得た気付きを記載します。仕事と生活の2つのありたい姿を同時に達成するための選択を模索している人が少ないということです。多くの場合は仕事と生活のどちらかをありたい姿に近づけるために、転職という選択肢を選ぶ傾向にあります。私はその選択を否定するわけではありませんが、それ以外の選択肢がないのかを相談者と一緒に考えます。残業時間が多いから転職したい、これは単純に自分の能力が低いだけかもしれません。給料が少ないから転職したい、これは人事制度の設計思想に反する働き方をしているだけかもしれません。
マネジメントが上手なマネージャーは、部下のありたい2つの姿を達成するための提案が業務を通じてできています。「子どもの世話の時間を確保するために、こういった仕事の進め方をすればよいのでは?」「給料を上げたいのであれば、今期の目標をこの程度まで達成できればよいのだから、この点に気を付けて仕事をしよう」。私が出会ってきた優秀なマネージャーはこのようなコミュニケーションを取れていました。もちろんその前提には部下と上司の信頼関係がありますが、これが理想のワークライフバランスやワークライフミックスなのではないでしょうか。マネジメントに課題を持っている企業は多くあります。今回の記事が課題解決への何かの糸口になれば幸いです。
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