システム導入支援(受入テスト支援・移行支援)
昨今、DXの推進やレガシーシステムの保守期限切れを契機として、SAPをはじめとする最新パッケージ製品の導入を検討する企業様が多く、当社も多くの企業様から導入支援に関するお問い合わせをいただいております。
そのなかでよく見かけるのが、システム導入における最終工程である「移行」が、開発の陰に隠れ後回しにされた結果、プロジェクト終盤で“火をふく”ケースです。
本稿よりシリーズ形式で「移行」を題材にコラムを展開してまいりますが、初回となる本稿では著者が多く手がけてきたSAP-FIを念頭に、会計ERPパッケージ導入における“移行の概要”に焦点を当てたいと思います。
「移行」とは、「データ移行」「システム切替」「業務移行」をまとめた総称で、実際のプロジェクト活動ではこの3つをどのように実現するかを焦点に、さまざまな活動に取り組んでいきます。
現行業務と新業務の差を認識し、ユーザーに新業務を定着させる活動。プロジェクト目的が業務の改善/刷新の場合、ユーザーに対して新業務のコンセプト説明、システム操作のトレーニング、マニュアル提供などを実施する。
「移行」を実現するために行うプロジェクト活動は以下のとおりです。
細かな点はプロジェクトにより違いますが、ここでは活動の全体像を押さえておきましょう。
分類 | 活動 | 概要 |
---|---|---|
移行検討 | 移行対象の設定 |
|
移行手順書の作成 |
| |
移行シナリオの作成 |
| |
移行ツールの開発 |
| |
移行ツールの検証 |
| |
移行リハーサル |
| |
本番移行 | データ移行/システム切替 |
|
稼働後対応 | 過渡期対応 |
|
「移行」は、導入プロジェクトの最後に実行される工程であり、まさにすべての活動が行き着く最終局面といえます。「移行」には、それゆえの難しさが存在し、この難しさを十分に考慮できていないことが、しばしば新システムの稼働に暗い影を落とす要因ともなっています。
具体的には、以下のような難しさが存在します。
次回のコラムでは、上記に挙げた「移行の難しさ」について詳しく見ていきたいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。次回もぜひお読みいただけますと幸いです。
当社はSAPをはじめ、会計ERPパッケージ導入における移行支援の実績も多数ございます。お困りの際はお問い合わせください。
お問い合わせはこちら→著者:黒木 仁、髙橋 駿
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