脱炭素社会への移行計画

移行計画の位置づけ

BBSグループは、気候変動に伴う市場・規制・技術の変化を中長期的な経営課題と位置づけ、2050年ネットゼロの達成に向けた「脱炭素社会への移行計画」を策定しています。 本計画は、TPT(Transition Plan Taskforce)が示す「目的・全体像・戦略・リスク管理」のフレームワークに沿って整理しており、TCFD提言とも整合した内容となっています。また、TPT・SBT・TCFD・ISSB等の国際的枠組みを踏まえ、開示の透明性と戦略の実効性の向上に努めています。

背景と基本的な考え方

近年、「パリ協定」や日本政府による「2050年カーボンニュートラル宣言」などを背景に、気候変動への対応は企業にとって重要性を増しています。こうした社会的要請を踏まえ、BBSグループは自社の排出構造およびバリューチェーン全体への影響を把握・分析し、中長期的な企業戦略と一体化した移行計画を策定しました。
本計画は、気候変動に起因するリスクの低減と、脱炭素化を通じた事業機会の創出の両立を基本方針としています。

脱炭素ロードマップと実行施策

BBSグループは、ネットゼロ達成に向けた中長期ビジョンとして、2030年および2050年を見据えた排出削減ロードマップと、中期経営計画における財務目標を統合的に設定しています。

2030年度に向けた主な施策

エネルギー転換・効率化
  • 各業務拠点(オフィス)における再生可能エネルギー由来電力への切替を推進
  • 2025年8月には、グループ会社である株式会社BSCが再生可能エネルギーを利用するビルへ移転
  • 設備・備品の省エネ化およびDXを活用したエネルギーマネジメントの高度化
サプライヤー・エンゲージメント
  • 主要パートナーとの連携強化によるScope3排出量の可視化
  • GHG排出削減に向けた取り組み要請の継続実施
  • 情報連携基盤を活用したサプライチェーン全体での排出量データ管理

2050年度に向けた主な施策

ビジネスモデルの変革
  • 環境配慮型ソリューションの提供を通じた顧客の脱炭素化支援
  • 環境関連ビジネスの拡大による新たな価値創出
カーボンクレジットの活用
  • 自社努力で削減しきれない残余排出量に対するリムーバルクレジットの活用による中立化
ロードマップ
ロードマップ
対象 目標※1 2023年度実績2024年度実績 2025年度実績2030年度目標
環境目標 Scope 1・2 2030年度
42%削減
674.53647.54 687.00391.23
Scope 3 2030年度
25%削減
8,463.509,038.32 10,086.126,347.63
合計 9,138.039,685.86 10,773.126,738.86

(注) 1.基準年度(2023年度)比。2.ロードマップ上の財務目標はBBSグループ新中期経営計画(BBS2026)より

重点領域

GHG排出削減において、BBSグループでは主に以下の領域に重点を置いて取り組みます。

  • Scope2(電力使用)
    事業所における電力使用が排出の大部分を占めるため、再生可能エネルギー導入拡大およびエネルギー効率の改善を推進
  • Scope3(主にカテゴリ1)
    サプライチェーン起点の排出削減を重要課題とし、パートナー企業との協働を通じた排出削減を推進

また、2050年ネットゼロ達成に向けては、削減困難な残余排出量に対してリムーバルクレジットの活用を検討します。

これらの取り組みは、中長期ビジョン「BBS VISION 2030」に基づき、事業成長と環境負荷低減の両立を図るものです。さらに、技術革新や情報開示を通じてステークホルダーとの連携を強化し、持続可能な社会の実現に貢献します。

指標と目標

BBSグループは、移行計画の実効性を担保するため、以下の三つの領域で指標と目標を設定し、進捗を管理しています。

財務

持続的な成長と資本効率の向上を通じて、脱炭素投資を支える財務基盤の強化を図ります。

環境

2050年ネットゼロの達成に向け、自社のみならずバリューチェーン全体を対象としたGHG排出削減を推進します。また、環境性能の高い資産・サービスの導入・提供を拡大します。

サプライヤーエンゲージメント

主要ビジネスパートナーとの協働を深化させ、調査・データ連携を通じて持続可能なサプライチェーンを構築し、環境・社会面でのパフォーマンス向上を目指します。

対象 2023年度実績2024年度実績 2025年度実績2030年目標
サプライヤー・エンゲージメント目標 主要BPとのエンゲージメント率 主要BP13社実施済み
(BBS単体取引額上位50%超)
上記エンゲージメントの際実施
主要BPとのエンゲージメント拡大
(連結取引額上位70%超)
上記エンゲージメントの際実施
人権・労働管理調査の実施
情報連携基盤(アツメル)活用 主要BP30社で利用開始 全主要BPへの利用展開
環境目標 Scope 1・2 674.53(t-CO2)647.54(t-CO2) 687.00(t-CO2)391.23(t-CO2)
(2023年度比42%削減)
Scope 3 8,463.50(t-CO2)9,038.32(t-CO2) 10,086.12(t-CO2)6,347.63(t-CO2)
(2023年度比25%削減)
財務目標 ROE(自己資本当期利益率) 64.4%8.5% 10.0%12%以上
事業利益 7.4%7.4% 8.1%10.0%

これらの取り組みを統合的に推進することで、BBSグループは環境負荷の低減と企業価値の向上を両立させ、長期的に持続可能な事業運営を目指してまいります。

※「ネットゼロ実現に向けた移行計画」詳細な内容については、こちらをご参照ください