ぶっちー先生の独り言
情報システム部門の会計知識
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最近、情報システム部門から会計知識の勉強会の依頼を受けることが多くなってきました。これまでは、会計知識といえば経理部門からの依頼がメインでしたが、情報システム部門からの依頼ということでその背景を聞いてみました。
情シス部長
最近、経理部とのミーティングについていけない若手情シス部員が増えてきて困ってるんです。
ぶっちー
近年は会計基準の変更も多く、基準の中身も複雑化していますから、情シス部門とはいえ、最低簿記2級レベルの基礎知識は必要かもしれませんね。
情シス部長
簿記2級を取得していない前提の会計の基礎の勉強会をお願いできないでしょうか。
ぶっちー
わかりました。ただ簿記の勉強をしても面白くないので、まずは財務諸表の読み方や関連性、経営指標等についてお話ししたほうが良いかもしれませんね。
情シス部門の方が経理部門の依頼に応じて対応されていることが、最終的にどういった財務諸表になり、外部に公表されていくのかを理解されたほうが、良いアイデアが浮かぶかもしれませんし、仕事へのモチベーションも高まるのではないでしょうか。
情シス部長
そうなんですよ。依頼に基づいてただ作業をするのは、機械的で味気ないだけでなく、全体を俯瞰できていないので間違えがあっても気づかないんですよ。
ぶっちー
情シス部も経理部もどんどん専門化が進んできている昨今の状況を考えると、情シス部はシステムだけ、経理部は経理だけになりがちですが、お互いの橋渡しができる人財を育てることも重要ですね。
メジャーリーガーの大谷選手ではありませんが、ビジネスの世界でもシステムと会計の二刀流の人財が求められる時代ですね。
二刀流はハードルが高いですが、会話が成立するための基礎知識の習得は避けられないように思います。また、仕事を充実して行うためには、自分の業務が最終的にどのような形になるのかを具体的にイメージできるかどうかが重要だとあらためて感じました。
弊社の会計勉強会がクライアント様の基礎知識の習得に役立ち、結果として仕事のモチベーションアップにつながれば幸いです。
※BBSでは、「人材」ではなく、「人財」と呼んでおります。
著者プロフィール
谷渕 将人(たにぶち まさと)(株)ビジネスブレイン太田昭和
取締役 常務執行役員
アカウンティング・コンサル本部長 兼 海外事業推進室長
公認会計士/公認不正検査士/認定上級IPOプロフェッショナル
私立洛星高等学校、慶應義塾大学経済学部卒業後、太田昭和監査法人(現EY新日本有限責任監査法人)を経て、現職。IPO、IFRS、JSOX、新会計基準導入、電子帳簿保存法対応、内部監査支援、業務改善などの会計・内部統制コンサルティング部門を指揮。多数のセミナーの講師や書籍の執筆を担当しているほか、職場の野球部でも活動。